2021年08月02日

タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020

東京湾に浮かぶ海の森クロスカントリーコース。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



前日の馬場馬術競技(調教審査)に続き、総合馬術の一番の見所であるクロスカントリーが開催されました。
クロスカントリー=耐久審査の名前の通り、並の精神力や体力では太刀打ちできない超ハードな競技です。
もちろん人馬共に。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



池にも躊躇せず飛び込む馬。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



残念ながら失敗もあります。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



走行中、鎧が落下しながらも走破する選手がいました。
恐るべきバランス感覚。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



真ん中に見える青い障害物は崖になっていて、地面が見えなくても勇敢に飛び降りていきます。
上手く着地してね、と祈る思い。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



ここまで来ると、少しホッとするのかな?
ずらりと並んだ国旗がはためいています。
国際試合では6キロほどのコースらしいのですが、今回は4.5キロ程度だったようです。
暑いのが苦手な馬への配慮でしょうか。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



また水が出てきました。
一般的に水が苦手な馬が多いなか、それだけでも選ばれし馬たち。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



これが日本のユニホーム。侍のイメージなのかな?
馬の脚には、怪我防止のために保護剤が塗られていました。
実は私、ほとんど総合馬術を知りません。
日本ではあまりお目に掛からない野外騎乗。迫力ありました。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020




新幹線の障害物を飛んだらまもなくゴールです。
障害物は、開催地に“ゆかり”のあるもので作られるのが慣わしとなっており、日本刀や富士山、招き猫などがありました。
馬は見た事がない物を警戒する習性があるので、止まったり逃げたりしないよう騎手が上手くコントロールしなければいけません。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020




そしていよいよフィニッシュ!
まずは無事にゴールできておめでとう!
この競技で1頭の馬が命を落としました。
心よりご冥福をお祈りいたします。勇敢だったよ。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



クルーが駆け付けます。
そう、馬が主役なんです。
馬術では、馬に送る合図を“扶助”と言います。
扶助=力添えをして助ける。
ちょっとジーンときませんか。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



そして三日目に、障害飛越競技が行われます。
ホースインスペクションという獣医の馬体調査を合格した馬だけが三日目の競技に進むことができます。
余力審査と呼ばれ、前日のクロスカントリーで体調を崩したり、脚を痛めた馬はここでリタイアとなります。
競技の結果だけでなく馬体管理が重要視され、馬文化が根付いているヨーロッパならではと感じます。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020



広大な敷地での撮影に沢山のドローンが活躍していました。
お陰で素晴らしかったです。
この写真の上部に3本渡っているワイヤーは、ドローンの通り道だと思います。
タフで勇敢な人馬のクロスカントリー*東京2020






馬から教わることがいっぱいあるんです。
詳しくは「ホースランドひがしせふり」のホームページで!
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Posted by どろんこハリー at 16:14 | Comments(4) | ☆お知らせ
この記事へのコメント
外乗中に山梨県馬術競技場のクロスカントリーコースを見た事があります。坂道の途中に大きな障害があった。着地点が見えない、こんなところを跳ぶの!! とびっくりしました。

クロスカントリーを生放送で見たのは初めて。
襲歩で疾走し次々と障害を跳ぶ馬たちと素晴らしいバランスで乗りこなす騎乗者たち。この暑さゆえ、6kmを4.5kmに短くしたようですが、暑さに弱い馬には過酷なレースですね。犠牲になったお馬さんの姿を目に焼き付けました。

綜合馬術で日本選手が4位に入賞と大健闘したのにTVでは殆ど流されず、新聞にも下の方に小さなベタ記事のみ。競馬ファンは多いけれど乗馬人口が少ないから仕方ないか。せめて活躍した選手とお馬さんたちに大きな拍手を送ります。
Posted by ジュリ at 2021年08月03日 13:47
総合馬術個人の金メダルはドイツ人女性のユリアさん。女性では初めての金メダルだそうですが馬術競技は男女の区別がない点でもユニークなスポーツてすね。最近話題になっているLGBTの問題も、初めからクリアしています。

総合馬術の団体では英国が49年ぶりの金メダル。そのメンバーの一人ローラ・コレットさんは8年前の落馬事故で背骨、肩、肋骨が折れ、折れた肋骨が肺を突き破り6日間も昏睡が続いて命が危ぶまれた。回復したものの片目の視力が殆ど無い状態ながら乗馬に復帰し、今回の金メダルにつながった、とTwitterに紹介されていました。白血病を乗り越えた池江璃花子さんと共に強く印象に残ります。女性は強い!
Posted by ジュリ at 2021年08月03日 19:12
こんばんは(o^^o)
クロスカントリー。
私も以前テレビで観た事ありますが、崖みたいな箇所は、観ていて怖かったです。
勇気と能力と。
すごいですね。

頑張った馬選手、安らかに。
相棒を送った選手、お心癒ます様に。
Posted by みみ at 2021年08月04日 02:56
快挙の割に余りにもベタ記事だったので反省したのか?今日のT新聞にはカラー写真入りで、改めて紹介されていました。良かった(笑)。

総合馬術個人で第4位の戸本一真(JRA)と愛馬ビィンシー。日本勢としては断然過去最高の成績を得た戸本選手は「すべて彼(ビィンシー)のベストパフォーマンスのおかげ」と謙虚。惜しくもメダルに届かなかったにしても、これからは欧米の一流選手たちからマークされるでしょう、その他大勢ではなく。

馬術競技には興味なしと思っていたJRA、これからも強化費をたくさん出してあげて下さいね。
Posted by ジュリ at 2021年08月04日 17:16
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